未分類

明日休みになるから!急に決まるモロッコの祝日

こんばんは。更新が遅くなりました。本日2018年9月11日はヒジュラ歴の新年に当たるため、急遽祝日となりました。急遽です。えっ?と思いません?新年であるなら、前々からわかっているはずなのですが、なぜか急遽決まりました。ということで、ちょっと詳しく見ていきましょう。

急に決まるモロッコの祝日

昨日、活動先の職場にて

同僚:明日か明後日休みになる(モロッコ全土が)

自分:えっ?

同僚:今日の夜9時にそれが決まる。明日休みになるかもしれないし、明後日休みになるかもしれない。

自分:。。。

いや、イスラム暦の新年というのは知っていたのですが、正確に祝日が確定するのが直前だということを聞いてめちゃくちゃびっくりしました。詳しく聴いてみると、モロッコのイスラム省?(ministère des habous)が前日に月の動きを見て決定するらしいです。

ということで、気になったので詳しく調べてみました。

モロッコの祝日

モロッコの祝日は西暦に基づいているものと、イスラム暦(ヒジュラ暦)に基づいているものとあります。2018年の祝日は下記の通りです。

日付 祝日
1月1日 新年
1月11日 独立宣言記念日
5月1日 メーデー
6月15~16日 断食明け休暇※
7月30日 国王即位記念日
8月21日 モハメッド6世国王誕生日
8月22~23日 羊犠牲祭※
9月11日 イスラム歴新年※
11月6日 緑の更新記念日
11月18日 独立記念日
11月21日~22日 預言者生誕祭※

このうち※のついているものがイスラム暦(ヒジュラ暦)に基づいた祝日です。予定では日付が入っているのですが、実際には月の動きによって1日ずれることがあるようです。そのため、行政機関、民間企業含め前日のニュースに基づき、働くかを決定するとのことでした。

ヒジュラ暦について

イスラーム教にはヒジュラ暦、もしくはイスラム暦といわれている独自の暦が存在します。預言者ムハンマドがメッカからメディナへ聖遷したとされる年を元年とし、また太陰暦に基づいて暦が制定されている。そのため、太陽暦をである西暦とは1年で10日ほどずれていくことになります。

そんなヒジュラ暦ですが、1日の始まりについても太陽暦とは異なった解釈をしていて、日没から次の日没までを1日と定めています。そのため太陽暦の1日とヒジュラ暦の1日は半分重なる形になるのです。

そんな理由から西暦との兼ね合いをどうするかは各国や宗派によっても異なる見解のようです。またヒジュラ暦は太陰暦、つまり月の動きに基づいているため、新年の始まりなどは直前に月の動きを見て判断するそうです。

その判断をだれがするかというと、イスラーム教が国教になっている国々ではイスラム大臣のような方がいて、その方が数日前から前日に判断をするとのことです。

そのため、同じイスラーム圏でも国によって若干ヒジュラ暦が異なっている場合があるとのことです。

詳しくは、JETROが細かく解説していましたので、そちらを確認してみてください。

文化、宗教の違い

そんなわけで、ヒジュラ暦1440年の新年は9月11日であるということが、昨日10日の夜決定しました。前後することが決まっているのであれば、新年の前後をまとめて祝日にしてしまえばよいと思うのは自分だけでしょうか。

直前に決まるため、もちろん予定も立てることなどできません。とにかくその日は新年とし、ゆっくりと過ごします。通常は家族などとともに、ナッツを囲んで、お茶を飲みながら過ごすそうです。

西暦をもとにしている日本ではこのようなことはありませんよね。直前に決まるのではスケジュールもあったものではありません。めちゃくちゃびっくりしましたが、こちらの人にはそれが普通のようです。またそれもイスラム教に関連する大切な行事ですので、あまり変なことは聞けないですしね。

まぁそれが文化、宗教の違いなのかなぁと感じました。イスラム圏への旅行をされる場合は、ヒジュラ暦の祝日前後は避けたほうが予定が立てやすいですよ!もちろん祝日前後を狙って、文化、宗教の違いを体験するのも面白いかもしれませんが!

[template id="77"]

-未分類