今年に入りビットコインは価格の上下が激しくなっていますね。最近では70万円前後を底として跳ね返されていますが、今後はどうなっていくでしょうか?またアルゼンチンやトルコといった途上国では通貨の下落が止まらず、インフレが大変なことになっていますね。アフリカの中では進んでいるとは言え、途上国と位置付けられるモロッコ、現地から通貨事情をお伝えします。
途上国の通貨事情
さて、本題に入る前に少し発展途上国の通貨事情を見ていきましょう。最近話題のトルコやアルゼンチンの通貨は急速に通貨が撤退しているため、通貨価値が暴落しています。そのため、それらの国ではとんでもないインフレーションが起こり、経済は壊滅状態に陥っています。
同じようにアフリカでも、政府への不信や経済の崩壊などの理由で通貨が暴落している国があります。有名どころとしてはジンバブエドルがありますね。そんな理由から、途上国では自国通貨よりも、金や銀、アメリカドルやユーロなど他国の通貨が利用されるケースがあります。その選択肢の一つとして登場しているのが仮想通貨です。
価格が上下するとはいえ、自国通貨より信頼できるということらしいです。まぁ最近はちょっと暴落し過ぎてどうなのかなという気もしますが。。
モロッコの通貨事情
ということで、本題モロッコの通貨事情に入りましょう。モロッコで使われている通貨はモロッコディラハム(MDH)という通貨です。また補助通貨としてサンチーム(C)が使われています。2018年9月時点の換算レートで1 DH = 約 12 円となっています。
コイン
モロッコのコインは全部で9種類あります。
- 1サンチーム
- 5サンチーム
- 10サンチーム
- 20サンチーム
- 1/2 ディラハム
- 1 ディラハム
- 2ディラハム
- 5ディラハム
- 10ディラハム
上記の9種類です。なお、補助通貨サンチーム(C)はほとんど使わないのであまり気にしなくても大丈夫です。
よく使われるのが、1~10ディラハム硬貨。タクシーなどを使う場合はコインが必須になりますので、モロッコへ来た際は硬貨を多めに持っておきましょう。
お札
お札は20 DH、50 DH、100 DH、200 DHの4種類あります。すべてにモハメドVI国王が印刷されています。実はモロッコのお札、2種類あって旧紙幣と新紙幣とではサイズが異なるのです。基本的に今流通しているのは新紙幣のサイズが小さいお札ですが、たまにATMなどでも大きめの旧紙幣が出てくることもあります。
サイズが異なるのにATMで使えるのはびっくりですよね!ちなみにそんな理由からATMはしょっちゅう故障します(笑)。
ビットコインは使えるの?
ということで、いよいよ皆さん気になっているビットコイン、もしくは仮想通貨についてです。はい、残念ながらモロッコでビットコインは使えません。
先日、同僚がパソコンでビットコインの画像を見せてくれたので、ちょっと聞いてみたのですが、、
自分:ビットコインは使えるの?
同僚:C'est stlictement interdit (厳しく禁止されている)
とのことでした。残念。。
ちょっと調べてみると、2017年11月にモロッコ政府はビットコイン取引を禁止していました。
仮想通貨による金融取引は現行の為替法に対する違反を生み出す。違反者は、関連する法律の諸規定にしたがい懲戒と罰金を被る。 - 東京外国語大学より
ということで、仮想通貨の利用はもちろん、購入することさえも禁止されています。
もっとも、裏社会でははびこっているようですがね(苦笑)。